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KiroとClaude Codeの組み合わせで開発の質と速度を両取りできた

“☀️ Log in Ubie テックブログ 目次 KiroとClaude Codeの組み合わせで開発の質と速度を両取りできた 鹿野 壮 2025/07/16に公開 AI Claude Claude Code Kiro Tech Kiroは対話形式で詳細な要件書・設計書を作れるが、実装速度が遅い Claude Codeは爆速開発ができるが、正確な指示出しが難しい 2つの長所を組み合わせることで、質と速度の両取りができました。 Kiroで作った仕様書をClaude Codeに読み込ませたら、Claude Codeがタスクを理解して最後まで実装してくれました。 Kiroとは Kiroとは2025年7月15日にAmazonがリリースした統合開発環境で、要件定義・設計からコードの開発までを行ってくれます。対話形式で詳細なrequirements(機能要件)・design(設計)・tasks(タスクリスト)を作成できます。作られたタスクを実行することで、開発が完了します。 詳しくは次の記事がわかりやすいです。 Kiroは設計は得意だが、実装速度が遅い Kiroは高機能な要件定義・設計機能は持っていますが、現時点では実装速度が遅いです。今開発の現場で標準的に使われているClaude Codeは、実装速度が高速です。一方で、曖昧な指示だと手戻りが発生しがちで、詳細な仕様がないと期待と異なる実装になる傾向があります。また、長い会話の中では初期の内容を忘れることもしばしばあります。 であれば、Kiroの要件定義・設計機能とClaude Codeの実装速度を組み合わせれば、詳細な設計書を元にした期待値どおりの高速な開発ができるのではないかと思いました。 また、Kiro自体は魅力なのですが、Claude Codeで築き上げた開発環境(速度・コードの品質・MCPをはじめとする周辺ツール・hooksやカスタムスラッシュコマンドなどの豊富な機能)を手放したくなく、Claude Codeは使い続けたいと考えていたことも、今回の組み合わせに至った理由でもあります。 実際にプロジェクトで試してみた 実際に、簡単な太陽系シミュレータを作りながら、KiroとClaude Codeの組み合わせの検証を行いました。 1. 要件書(requirements.md)の作成 Kiroに次のように呼びかけます。 「太陽系の惑星の公転をシミュレーションできるツールを作りたい。3D表現で。各惑星をクリックすると、その惑星の情報が表示される形にして。」 Kiroが要件書をrequirements.mdとして作成します。 実際に作られた要件書は次のとおりです。気に入らないところがあれば、対話しながら修正できます。 実際に作成された要件書(クリックで展開) 2. 設計書(design.md)の作成 次に、設計書が作成されます。設計書も対話形式で調整可能です。 実際に作成された設計書(クリックで展開) 3. 実装計画(task.md)の作成 最後に実装計画が作られます。こちらも対話形式で調整可能です。 実際に作成された実装計画(クリックで展開) 作成した設計書をClaude Codeに渡して実装を命令する 今回のポイントです。Kiroで作成した設計書をClaude Codeに渡します。具体的には次のように渡しました。 「(tasks.mdへのパス)にしたがって実装して。必要であればdesign.mdやrequirement.mdも参照して。」(tasks.mdへのパス)のところは、「/Users/takeshi.kano/git/github.com/tonkotsuboy/solar-system-simulator/.kiro/specs/solar-system-simulator/tasks.md」といったパスになります。 パスの指定方法について、Claude Codeには @ を使ってファイルパスを参照する機能があるのですが、Kiroの設計書が格納されている.kiroフォルダのような .始まりのパスは対応していないようです。そこで、私はtasks.mdをターミナルにドラッグ&ドロップして、パスをコピーして渡すようにしています。 Kiroで作った実装計画(tasks.md)をClaude Codeに渡すと、Claude Codeはその実装計画にしたがって実装を開始します。 最後に KiroとClaude Codeの役割を改めて整理すると次のとおりです。 フェーズ Kiro Claude Code 要件定義 ◎ 対話形式で詳細化 △ 曖昧な要件は苦手 設計 ◎ 高品質な設計書作成 ○ 設計書があれば実装方針決定可 実装 △ 時間がかかる ◎ 爆速 Kiroのおかげで、AIに命令する際の要件を明確にできるようになり、かつClaude Codeのおかげでその要件に沿った高速開発が可能になりました。しばらくはこの組み合わせを使っていくことになりそうです。余談ですが、筆者はKiroのIDEを使うのは要件定義・設計のところまでで、その後の工程はターミナル(Warp)を使ったり、Cursorを使ったりしています。また、Kiroが遅いのはあくまで現時点の話です。今後のアップデートによって、速度は改善されていくことでしょう。 参考記事 GitHubで編集を提案 鹿野 壮 Ubie / フロントエンド&バックエンド&アプリ開発&AIエージェント / 九州大学芸工音響設計学科卒 / JavaScriptコードレシピ集の著者 / CSSNite ベストセッション / TechFeed公認エキスパート / お仕事依頼はDMへ フォロー Ubie テックブログ Publication Ubie株式会社のテックブログです。 採用情報:recruit.ubie.life/engineer フォロー バッジを贈って著者を応援しよう バッジを受け取った著者にはZennから現金やAmazonギフトカードが還元されます。 バッジを贈る この記事に贈られたバッジ Discussion ログインするとコメントできます Login エンジニアのための情報共有コミュニティ About Zennについて 運営会社 お知らせ・リリース イベント Guides 使い方 法人向けメニュー New Publication / Pro よくある質問 Links X(Twitter) GitHub メディアキット Legal 利用規約 プライバシーポリシー 特商法表記 ” https://zenn.dev/ubie_dev/articles/kiro-claude-code#:~:text=%E2%98%80%EF%B8%8F,%E7%89%B9%E5%95%86%E6%B3%95%E8%A1%A8%E8%A8%98

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